1979年(昭和54年)8月1日、北毛地域の音楽文化を向上させようと、渋川市民吹奏楽団(宮脇宏団長、30人)が誕生した。団員たちは11月
に開かれる渋川市民文化祭での初演奏目指して、市民会館で週1回の合奏練習に励んでいた。
この吹奏楽団は渋川高校と渋川女子高校に在学中、ブラスバンド部に籍を置いていた卒業生たちが集まり、8月1日に結成した。(渋高OB
HMさん、NHさん、KTさん、渋女OG ETさん、KSさん、KOさんなど)
卒業生たちは渋川駅前の喫茶店「ミッシェル」で「卒業後は演奏活動したくても、活動の場所がない」と嘆いていたが、同じ悩みの同好者がいることを聞きつ
け、OB会の組織などを通じて仲間に呼びかけ、楽団をつくった。
団員は渋川市を中心にした19歳から36、7歳までの人たち。中には高校時代から引き続いて演奏活動を続けていた人たちもいた。
結成したばかりの楽団は、年1回の定期演奏会のほか、練習や施設慰問などを盛り込んだ年間行事計画を立てているが、当面は市民文化祭参加を目標にしてい
た。
すでに、初演奏ではホルスト作曲の「組曲第1番」を演奏することが決定しているが、このため団員たちは週1回、渋川市民会館に集まって、群響団員の日下
文夫さんの指導のもとに練習に余念がない。
まだ団所有の楽器はなく、クラリネットやフルートなどすべて自前の楽器を使っているが、団員たちは「高崎、太田、伊勢崎などについで渋川にも待望の吹奏
楽団ができた。これからは経験者の入団を募って、団の活動を活発にしたい」と張り切っている。
(上毛新聞の記事から)