人形劇「救い主イエス様の誕生」台本
第5幕「東邦の博士たち」
BGM「我らは来たりぬ」(リコーダー独奏:中学生
)
ガスパル (博士たち、上手から登場) もうすぐベツレヘムに着きます。救い主はあの町にいらっしゃると聞きましたが。
メルキオ 本当にずいぶん長い旅を続けてきたものです。 バルタザ (星を見上げながら) ご覧なさい。東の方で見た星が、いつの間にか再び空に現れて、今夜はまたなんだか一層輝いて見えるような気がします。
ガスパル あの星が初めて現れたとき、私は不思議な感動で、体がふるえてくるようでした。 メルキオ 私もですよ。すぐに、昔から伝わる書物を調べてみましたが、どの天文学の書物にも、あの星のことは書いてありませんでした。 バルタザ しかし、あなたはすぐあの星の謎に気づかれた。全く恐れ入りましたよ。 メルキオ いやいや。ユダヤの人たちが信じている神様のことを聞いたことがありましてな。神が救い主をこの世に送られると言う話の中に、「ヤコブから一つの星が上り」と言う言葉があったのを思い出したのですよ。預言者のイザヤは、そのお方のことを「明けの明星」とも言っておりますしね。 ガスパル 全く不思議な星ですね。あの星は、まるで私たちを導くように、ここまで動いてきたのです。 メルキオ 何と!星が止まりましたよ。 バルタザ おおっ!あの星の下に、救い主がいらっしゃるに違いない。行ってみましょう。 (下手に退場)
第6幕に