声明
 強行採決に断固抗議し私たちは戦い抜く
 
 安倍内閣と自民党、公明党、さら補完勢力たる維新の会は、本日未明に参議院本会議を開催して、共謀罪法案を可決成立させた。
 国会の最も基本的ルールである委員会審議と採決を無視し、いきなり本会議採決を強行することは、国会そのものの無視に等しく、究極の暴挙、暴力である。
 頭の中で考えただけでも犯罪になる内心の自由の侵害、監視社会と警察権力の恣意的、政治的操作の拡大強化、通信傍受会話傍受の合法化、スパイ、密告の奨励など、国民相互に不審を生み出し、権力に物言わぬおとなしい羊の群れを作り出し、萎縮した監視社会を作ることがこの法律の本質であり、安倍内閣の真の狙いである。
 実行行為があって初めて処罰の対象となる現行刑法の原則を根本から覆し、思っただけで、考えただけ、話をしただけで犯罪の対象になり、疑いをかけられる共謀罪は、基本的人権を侵害する憲法違反の法律であることは明白である。
 さらに今回の強行採決には加計学園問題という安倍の政治生命が絶たれかねない問題を、一刻も早く闇に葬りたいという政権の意思の表明であり、文科省への再調査はリークした犯人捜しと、官僚への口封じであることはだれの目にも明らかである。
 私たちはこのような暴挙、謀略を絶対許しません。
 権力への国民による監視を強め、不服従で抗議し続け、あらゆる人々に呼びかけ広げ、深めて、廃止を勝ち取る日まで戦い抜くことを声明いたします。





2017年6月15日


道徳と教育勅語学習会参加者一同


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