4日目: 9日(木)  マウナ・ケア山頂へ




 もうお気づきかもしれませんが、毎日毎日同じような朝食のメニューなのです。ふだんからあまり朝食は食べないので、ハワイ島にいる間もそれほどは食べられませんでした。なので、メインディッシュはパパイヤです。これを食べるたびに、娘から嫌われてしまいそうで・・・・・



 午前中は、お土産を買いに1日目に来たスーパーマーケットにやってきました。種類と量がとても多かったので、ここで買うことにしました。職場や家族、親戚などに買っていくお土産は、わたしたち家族にとってスーパーマーケットで買うのがいいと思います。なぜって、安くて種類があるのですから。

  

 午後は、ハワイ島で体験したいベスト3の一つ、マウナ・ケア登山です。6月中にインターネットで申し込んでおいたオプショナルツアーです。ホテル出発は13:00でした。
 この日、娘は、午前中にお腹が痛くて調子悪かったのですが、オプショナルツアーの車の運転手:ショーンの横に乗ることになり、ショーンがあまりにも楽しいので、調子が悪かったのが一気によくなってしまいました。ショーンのおかげです。

 このオプショナルツアーは、すべて日本人で、わたしたちのホテルからは7人、キング・カメハメハホテルから4人が乗り込みました。
 実は、このツアー、初めは「マウナ・ケア山頂とスター・ゲイジングデラックス」に申し込んだのですが、参加日が最終日になってしまうというので、もしも前日にデラックスでなくふつうの「マウナ・ケア山頂とスター・ゲイジング」があいていればそちらにしてほしいと言ったら、あいているというので、この日にしたのです。
 (結果的には、こちらの方がずっとよかったのです。)



 二つのホテルを出発して、初めにクイーンズ・マーケットプレイスに寄りました。溶岩台地に囲まれた大きなショッピングセンターです。

 

 16:00頃、オニズカ・ビジターセンターに到着しました。ここでは、4,000mに向かって急に上がる標高に体を慣らすことと、夕食をとることが目的です。
 センターは、標高2,800mで、山の中腹に位置しています。2,800mというと、かなり高いので、涼しいかと思いましたが、直射日光が当たると、熱くて、すごく日差しが強いことを実感します。もちろん、日焼け止めをしっかりぬりました。空気が薄い分、紫外線が強いのでしょう。

  

 夕食後、付近を散策しました。
 銀剣草という高山植物が生えていました。これは、ハワイ固有の高山植物で、数十年に一度しか花をつけないということです。このあたりの草は、枯れているように緑でないものが多かったです。
 しばらくすると、他のツアーの人たちがたくさんやってきました。どのツアーの人もここで食事をしています。しかも、ほぼ日本人です。
 わたしたちがキャンセルしたデラックスツアーの人たちもたくさんやってきました。お弁当はわたしたちのものよりちょっと豪華でした。わたしたちのが800円だとすると、デラックスは1,500円くらいでしょうか。しかし、わたしたちのツアーのよいところは、乗車時間が短く、出発時刻がちょっと早くなり、その分、山頂に早く着くので、サンセットを一番よい場所で見ることができるということです。これもショーンのおかげです。

 

 ビジターセンターを出発すると、こんなに悪い道をこんなにスピードを出していいのかと思うほどのスピードで、バンバン頂上を目指していきました。マウナ・ケアから南に見えるマウナ・ロアは、とても雄大で雲ははるか下の方に見えました。マウナ・ロアは、ハワイ島の半分以上を占める世界最大の盾状火山です。

 

 いよいよマウナ・ケアの山頂付近に着きました。車の中では暖かく半袖でいたので、このまま外に出ても大丈夫だと思ったのですが、運転手のショーンが、じわじわと寒くなるので、防寒着を着て、手袋をして、十分寒くないようにしてから外へ出るように言いました。
 本当だろうかと疑ったのですが、ドアを開けてしばらくすると、本当に寒さが迫ってきました。なので、長袖の上着や防寒着に身を包み外へ出ました。そして、高山病にならないように走らず、ゆっくり歩くようにというアドバイスを守り、わたしたちは、ゆっくり歩きました。

 ここがマウナ・ケアの山頂だと思うと何とも言えない感動がわき起こってきました。山頂からは各国の天文台が見えました。日本のすばる望遠鏡がある国立天文台ハワイ観測所も間近に見えました。



 向こうに見えるのが、マウナ・ケアの最高峰です。4,205mのハワイ島の聖なる場所です。

 

 これは、世界で最も高いところにあるトイレです。ギネスブックにも載っているそうです。
 となりの写真は、たいへん風が強いので、看板に穴を開けて、飛ばないようにしているものです。

 

 午後7時過ぎ、いよいよ夕日が沈みます。マウナ・ケアの山頂から望む夕日は何とも言えません。

  

 夏のハワイ島で、真冬を感じるマウナ・ケア山頂へ来て、すばらしい夕日を見て、そしてまたショーンの運転する車で、1,800mの高原まで、一気に下りました。

 ここで、星空を観測しました。「星が降る」という言葉の通り、本当に降ってくるような満天の星空が望め、天の川がくっきり見えました。望遠鏡で土星の輪も見ました。空気が薄いせいか、恒星がまたたきません。さらに、日本では、夏の大三角形がよくわかるのに、ここから見る大三角形は、星が多すぎてすぐにはっきりとわかりません。何ともすばらしい星座観測でした。

 その後は、山道を通ってホテルに向かいました。ふつうより1時間くらい早く帰ることができました。途中、わたしたちはみんなよく眠ってしまっていたようです。目が覚めたときは、もうすぐ街に近づいたときでした。



 ホテルに着いてペットボトルを出したら、こんなにぺちゃんこになっていました。
 4,000mの標高差を感じました。






トップへ