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紙の歴史・7 世界・日本編
紙・洋紙の発達
●木材パルプ・洋紙の時代へ
ボロ布に代わる製紙原料の模索は、竹、キャベツ、タマネギ、アロエ、あげくは牛糞にまで及びました。そうした中で、1719年、フランスのレオミュールはハチの巣が木の繊維でできている事を発見し、これが紙の材料に使えるのではないかと考えます。しかし、彼を含めてフランス国内で実験した人はいませんでした。
実際にハチの巣から紙を作ったのは、ドイツ人のシェッフェルで、1765年のことでした。この実験は木材パルプ発明への大きな足がかりとなります。
木材の繊維(パルプ)を機械的に製造する方法を発明したのは、ドイツのケラーで1840年のことです。その14年後、ケラーが開発した砕木機(さいぼくき)によって、木材パルプは大量に供給できるようになりました。木材パルプを使用した、製紙の時代の始まりです。
印刷と大量生産に適する洋紙は、明治維新の日本へと伝わります。新紙幣や、各種証券類を発行するために、ニセモノを防止できる新しい紙が必要になったのです。最初は、輸入だけにたよっていた洋紙ですが、明治22年(1889年)に国産パルプの製造が開始されると、日本でも洋紙の本格生産が行われるようになります。
紙の歴史・8 現代編
紙・現在から未来へ
●人間が紙と共存する時代
記録用紙、インテリア、包装紙、本…紙は現在、私たちの暮らしの中に様々な形で入り込んでいます。紙はこのようにたくさんの恩恵を与えてくれています。紙がなくなったら、「社会生活は成り立たない」と言っても、過言ではないはずです。しかし、同時に紙は大切な資源であるという事も、忘れてはなりません。紙の将来は、森林資源の問題を避けては通れないのです。
将来も変わらない紙の恩恵を得るために、海外での造林事業や古紙再生などがさかんに行われています。特に、日本で行われる製紙のうち50%は、古紙の再生紙です。このように、紙とうまくつき合っていく事が、これからは、もっと必要になってくるでしょう。
人間の知識・文化・生活が発展して行くのにあわせて、紙も発展してきました。これからも、人間と紙の運命は、その関係をさらに深めながら、発展していく事でしょう。
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