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●ボロ布、高騰。
ヨーロッパには紙の原料が少なくて、安く手に入るボロ布(麻・綿で作られた)が代用品として使われていました。1450年頃に、グーデンベルクが活版印刷を完成させると、各地で印刷出版がさかんになり、イタリアで興ったルネッサンスをあいまって、紙の需要は増大します。より大量に生産するために、紙は機械によって漉かれるようになります。
17世紀になると、原料のボロ布不足が深刻な社会問題にまで発展します。1661年イギリスの国会で、「死者の衣類には麻や綿で作られた服を使ってはならない」という布告が出されます。フランスでも状況は変わらず、パリ市民はボロ布の高値を見こんで、しまいこんでしまいます。困った市当局は、各家を回って強制的に回収を始めます。
1831年になると、欧米各国にボロ布収集の専門会社が作られて、密輸出入を取り締まる事態にまで発展します。 |