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パリのサン=シュルピス聖堂、聖天使礼拝堂内に描かれた壁画三作のうちの一つ。
「老芸術家の遺言」 と称されている、ドラクロワ晩年の傑作である。
旧約聖書の 『創世記』 第32章 24〜32節 から主題を得て描かれている。
壁画を完成させたドラクロワはその落成につき
関係者に1861年6月29日付けで招待状を送った。
サン=シュルピス、サン・ザンジェ礼拝堂に、ドラクロワ氏が完成したばかりの作品を
6月21日より8月3日までの1時から5時の間に、ご高覧に供したく存じます。
大きな正面玄関を入った右手最初の礼拝堂です。
天井画は 《悪魔を倒す天使長聖ミカエル》
右側の絵は 《神殿を追われるヘリオドロス》
エルサレム寺院から宝物を掠取したために、番兵づきで差し出され
たちまち、不思議な一騎士によってたおされる。
それと同時に二天使が彼の上に降りてきて
神聖なかこい (聖域) の外に投げ出されるまで鞭で打つ。
左側の絵は 《ヤコブと天使の闘い》
兄エサウの憤りをなだめられるかも知れぬと思い
羊の群れやそのほかの贈物を伴って行く時、ひとりの見知らぬ男が現れ、
ヤコブの歩みを止め、しつこく論争をしかける。
ヤコブは腿の神経を突かれ
だめだと思った時、やっと戦いが終わった。
この闘いは、聖書では、神が、時に、彼の選んだものたちにつかわされる
試練のしるしとされている
ドラクロワの壁画作品一覧表
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