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私が初めてコンピュータに出会った(キーボードをたたき、プログラムを実行し、打ち込むようになった)のは、大学3年の後期のことでした。 そのころはパソコン(パーソナルコンピュータ)という言葉はほとんど使われず、マイコン(マイクロコンピュータ)と呼んでいました。NECのTK80という、基盤むき出しの手作りキットが、私の志望する研究室に鎮座ましましていました。 このマイコンは機械語でしか動かないので、TK80Bという、BASIC言語の基盤とキーボードが接続され、モニタは白黒のビデオ用モニタで、なんと筐体は木で出来ていました。プログラムの出し入れはカセットテープ、データの出し入れは穿孔テープ(紙テープに8列の穴をパンチする物)でした。 メモリは19KBしかなく、データやプログラムがちょっとでも大きくなると「メモリーオーバーフロー」とエラーメッセージが出て止まってしまいました。 しかし、その年を境にマイコンは急速に進歩を遂げ、小型で安価で性能の良い物が続々と登場し始めたのです。(5/23) |
以下後日に続く |