2000年3月29日の上毛新聞の「ひろば」に掲載された文章                         (掲載通算188号)     「白衣の天使に救われて」  20世紀最後の記念すべき2月29日。千載一遇の好機と行きたいところだったが、 その日、5回目の血管造影で入院となってしまった。金融機関のATMストップ、アメ ダスの異常数値のトラブルなどで不安もあったが、検査は「今までの最高の効果」と 話す医師の言葉に一息。しかじ、好事魔多しで夜中に高熱が出て、胃の周辺に激痛が 走った。看護婦さんには不眠のご苦労をおかけした。それでも3日ほど夜になると高熱が 続いた。  昭和62年以降、この病院オンリーなので顔見知りの職員や看護婦さんも多く、多少の 不安もトラブルにも安心して入院できる。「ひろば」の愛好者もけっこう多い。  人間はもろいもので、ちょっとの差で幽明境を異にする。今度ほど”白衣の天使”に 救われたことはない。改めて感謝したいと思っている。  約2週間で退院したけれども、今も夜になると熱が出る。わが家の嫁たちもいろいろと 気を遣ってくれるだけに、無理をしないで徐々に体力を戻し、畑仕事やグラウンドゴルフに 早く復帰したい。  物を書き投稿し1人でも多く良友を持つことが肝要と改めて悟った。入院中に県警不祥事 など「あってはならないこと」は「あっても不思議ではない」となる。率直にわびるべきだ などと考えたりする。