2000年2月15日の上毛新聞の「ひろば」に掲載された文章                         (掲載通算185号)     「学校改革」  わが群馬町では、堤小に3人、金古小、金古南小、国府小、上郊小に各2人と、 年間3000万円の予算で、教員免許所持者11人の助手を配置し、算数の向上を 目指すそうである。「好きこそものの上手なれ」のことわざ通り、好きになることが 成果への道と思う。私も堤小時代から歴史や国語の方が好きで、ことわざ通りだった。  算数向上への英断に拍手を送るけれど、果たして向上するだろうか。二の足をふむより、 やってみる勇気がよい。それよりまず、学校の改革だろう。昔から「いじめ」はあった けれど、陽性であり、一種のけんかで、すぐに片がついた。現在の子供の多くは、 ガキ大将の下での集団の遊びがなく、大人びていて長幼の序も知らず、陰性で、らしくない。 仕方なく学校へ、ではなく、楽しく学校で学ぶ道を、と心から願っている。  悪い事をすればたたかれる。良い事はほめられる。しかし、先生の暴力などと思ったことは 一度もない。逆に、懐かしく思い出されるのは、そこに心の交流があったから、と信じている。 マスコミにおもねて魂不在になってはいないだろうか。ともに心の通い合った昔がしのばれる。 向上への新企画の成功を願っている。