掲載通算4号(平成元年4月16日)    「女ののど自慢」に拍手  もう何年になるであろう私は、毎週水曜朝の日本テレビ「ドキュメント女のの ど自慢」の大ファンである。この日は朝からそわそわ。必ず、これを見てから仕 事にかかる。船村、若原コンビ以来、審査員も何人か替わったが、それぞれ温か い個性を持ち、しみじみとさせられる。  半世紀あまりを生き抜いた女のたくましさ。悲しさ、哀れさ、若い人達の歌。 いずれも人生の荒波を乗り越えた生きざまには、頭が下がる。  悪口一番、はらはあたたかい司会ナベさんの名調子。出場者をリラックスさせ たり、会場をわかせたり、雰囲気を盛り上げるのが実にうまい。出場者達の人生 ドラマを思うと、テレビ応援にも、つい力が入り、希望の賞への合格を祈ってし まう。そして彼女たちの将来の幸せを祈らずにはいられない。時に、男にも出場 させたらという声も聞くが女性にくらべドラマ性に乏しいし、番組のイメージを こわすのではないか。  いずれにしても、歌好きな人には悪人はいないと思う。多少の思い上がりと、 テレはむしろほほえましいものではないか。「にっぽんのうたこころのうた」を NHKで募集している。私も3通ばかり送った。「なつかしの歌声」などは欠か さず聴いている。それは、私の心の糧、活力源であり、人生への応援歌でもある。